ピカまるの部屋

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お米の豆知識

ブレンド米を考えてみた

お米の商品には、大きく分けると2つあります。
単一原料米(「北海道産ゆめぴりか100%」等いわゆるブランド米)と、ブレンド米(「国内産 100% 複数原料米」等)です。

「ラ」ンド米とブ「レ」ンド米…、たった一字違いなのですが、片や出自がはっきりしている商品でポジティブなイメージ、片や販売価格が安めの商品が多い為ネガティブなイメージを抱かれがちです。

では、何故ブレンド米が存在するか、先入観を抜きで考えてみました。

ブレンド米の歴史

その昔、特にJAS法によるお米の表記が取り決められる前は、お米商品のほとんどが「ブレンド米」だったのです。何せ、当時の美味しいお米の品種は「コシヒカリ」と「ササニシキ」が二大巨頭でした。手に入る量も限られていたので、この二品種はお米屋さんに限られた量しか入って来ませんでした。

そうなってくると、お米屋さんの腕の見せ所は、「美味しいブレンド米」を作って販売するとなります。当時の「ブレンド米」は、お米屋さんの特色が良く出ていたのです。また、その出来が良ければ、評判の良いお米屋さんになっていました。

しかし、JAS法によりお米の表記が取り決められ、さらに販売の自由化により、価格競争が激しくなった辺りから、「ブレンド米」の扱いが変わって行きました。価格競争の為、より安いお米を求められるようになりました。その為、ある程度価格が変わらない「単一原料米」よりも、使用する原料の幅がある「ブレンド米」に価格を求められるようになりました。当然、価格の安い原料を使えば商品品質も下がってくる…、他社が安い商品を出せばその下を…繰り返して行き、ごく一部の粗悪な商品により、「ブレンド米」はネガティブなイメージを持たれるようになったのです。

また、平成5年の大凶作の際に、緊急輸入したタイ米と国産米の「ブレンド米」も評判が芳しくなく、評価を下げた一因となりました。

「ブレンド米」のマイナスの側面を考えてみました。

お米をブレンドする事による影響

以下の2つが挙げられます。

1:「単一原料米」に比べ見栄えが劣る場合がある
価格の安い原料を使用すると、粉状質粒(シラタ)等がどうしても「単一原料米」に比べ、やや多くなってしまう傾向があります。その為、見た目がやや悪くなります。

2:「単一原料米」に比べ食味が及ばない場合がある
これも価格の安い原料を使用すると、粘りが弱かったりするので、食味が「単一原料米」に比べ及ばない場合があります。

では、逆に「ブレンド米」にプラスの側面を考えてみました。

お米をブレンドする効果

以下の4つが考えられます。

1:品質の安定
「単一原料米」に比べ食味が及びませんが、その年のお米の作柄や季節に合わせて食味を調整し、なるべく年間を通して味を均一にする事が出来ます。

品質の安定

2:良食味米同士をブレンドする事により、良い商品が誕生する
これは、昔と同じくお米屋さんの腕の見せ所です。

良食味米同士をブレンドする事により、良い商品が誕生

弊社商品で「キュンとくるおこめ」も、食味の良いブレンド米で販売から好評を得ています。

キュンとくるおこめ

3:お買い求めやすい価格の実現

きちんと品質の安定を図りながら、お米を選んでブレンドをすると、お買い求めやすい価格でお届けする事が出来るのです。

お買い求めやすい価格の実現

4:安定的な供給量の実現

日本でお米は1年に1回しか獲れません。地域によっては不作になるところが出て、特定の品種が年間供給出来ない事も十分に考えられます。また、2011年の東北大震災等の災害により、お米の需給バランスが崩れたとしても、使用原料に幅のある「ブレンド米」は、最後の砦になりうるのです。

安定的な供給量の実現

このように「ブレンド米」は、マイナスの面だけではなく、プラスの側面もあります。特に「ブレンド米」は、価格の面での良さは大きな魅力であり、存在の大きな理由の一つです。弊社はお客様のご期待に添える様、価格と品質を両立できるよう日々努力して参ります。

「ブレンド米」を購入に当たっては、弊社商品にお米が見えるよう透明な窓が付いていますので、価格とお米の状態を見て購入を検討して頂ければと思います。

お米が見える透明な窓

また、「ブレンド米」の使用している原料に関しては、弊社まで御連絡下さい。
>>御連絡はこちら

>>FAQ「ブレンド米(国内産100% 複数原料米)の原料は何を使っているのですか?」も 合わせてご覧ください

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